日本医薬品添加剤協会
Safety Data
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和名 エリソルビン酸
英文名 Erythorbic Acid

CAS 89-65-6  (link to ChemIDplus)

別名 Gイソアスコルビン酸、アラボアスコルビン酸、Isoascorbic acid、D-Araboascorbic acid、 D-Erythro-hex-2-enonic acidγ-lactone
収載公定書  薬添規(JPE2018), 食添(JSFA-IX) ,外原規(2006)
用途 安定(化)剤、抗酸化剤

■最大使用量
経口投与
 539.52mg


■JECFAの評価 (link to JECFA)
各種の実験動物、微生物等における毒性試験等にもとづいて、一日許容摂取量(ADI)は特定しない(第37回会議 (1990))1)。



■単回投与毒性  (link to ChemIDplus)

動物種

投与経路

LD50orLC50

文献

マウス 雄

経口

8300 mg/kg

Orahovats, 19571)

ラット

経口

18000 mg/kg

Orahovats, 19571)




■反復投与毒性(link to TOXLINE)
ラット36週間反復投与試験:1群10匹の雄ラットに、エリソルビン酸を1%若しくは0%含む餌を36週間与えた。生育速度、死亡率は検体投与群と対照群間で差がなかった。種々臓器の肉眼及び顕微鏡検査の結果、エリソルビン酸投与による病変は認められなかった。1)(Fitzugh & Nelson, 1946)

ラット2年間反復投与試験:1群10匹のラットに、エリソルビン酸を1%若しくは0%含む餌を2年間与えた。生育速度、死亡率及び病理組織検査結果は、エリソルビン酸投与による異常は認められなかった。1)(Lehman et al, 1951)

ラット長期反復投与試験:1群 匹のF344雄ラットに、エリソルビン酸を5%若しくは0%含む餌を168日間与えた。8, 16, 24週に尿検査すると共に膀胱上皮を走査顕微鏡で調べた。エリソルビン酸投与群ラットの尿は投与日数の経過と共にpHが上昇し、濃度は低下した。しかし、肥厚など形態学上の変化は粘膜では認められなかった。2)(Shibata et al., 1985)

モルモット1)
 (Williams & Hughes, 1972) 記載未了

イヌ
イヌ長期反復投与試験:一群雌雄それぞれ2匹のビーグル犬に、エリソルビン酸を経口で連日1g 240日間、若しくはクエン酸を経口で連日5g 50日間次いで7.5g 190日間与え、第三群は無添加の対照群とした。その結果、検体投与による毒性はいずれの群でも認められなかった。すなわち、血液生化学、血液学試験では、ヘモグロビン、ヘマトクリット、赤血球数、白血球数、沈降速度、尿素体窒素、フィブリノーゲン、グルコース、総及び遊離体コレステロール、総たん白、アルブミン、グロブリン、無機体リン、アルカリフォスファターゼ、尿素S.G.、pH、尿試験では尿中血液、糖、たん白において、検体投与に関連する変化はなかった。投与終了後全動物を解剖した。肉眼及び組織学的検査でも変化は認められなかった。1)(Orahovats, 1957)。なお、本試験報告は要約のみであった。


■遺伝毒性1)  (link to CCRIS)

試験

試験系

濃度

結果

Ames

S. typhimurium
TA100
TA92
、TA1532
TA94
、TA98、TA1537

Erythorbic acid
5-50mg/plate


弱陽性
陰性

(他 多数あり、記載未了)


■がん原性
該当文献なし


■生殖発生毒性
マウス
マウス妊娠期催奇形性試験:CD-1マウスにエリソルビン酸0、 10.3、 47.6、 221.9、 若しくは1030 mg/kg体重を強制経口で妊娠6日から15日まで与えた。17日目に帝王切開して胎児を取り出し着床数と母動物の尿性器異常を検査した。生存胎児数と胎児体重を測定した後、胎児の外観を検査し異常の有無を調べた。次いで胎児を剖検して骨格及び軟組織(soft tissue, 内蔵?)異常を検査した。 これら指標において処置群は対照群と有意な差を認めなかった。1) (Food and Drug Res. Labo., 1974)。


■局所刺激性
該当文献なし


■その他の毒性
(Effect on bone mineralization)
(Collagen and elastin synthesis in vivo)
(Effect on bioavailability and toxicity of metals)
(Interactions between erythorbic acid ascorbic acid)
(Nitrosation in vivo)



■ヒトにおける知見 (link to HSDB)
組織中のアスコルビン酸がエリソルビン酸で置き換えられる可能性を検討する目的で、予め500 mgのアスコルビン酸を7日間与えた健常人5人に300 mgのエリソルビン酸を摂取させ、尿中のアスコルビン酸濃度を測定した。尿分析の結果エリソルビン酸はアスコルビン酸排泄に影響を与えず、組織のアスコルビン酸を有意に置換することはなかった。1) (Kadin & Osada, 1959)。

アスコルビン酸の代謝、状態(status)にエリソルビン酸が与える影響を健常な非妊娠の女性11人で検討した。被検者は代謝装置下、ビタミンCを除いた規定食を54日間摂った。24日後に、エリソルビン酸600mg/日の有り、なしの条件下、アスコルビン酸量を次第に増加させて摂取させた(30mg/日、60mg/日、90mg/日、それぞれ10日間) (以下、要約未了) (Sauberilich, et al, 1989)。


■引用文献
1) WHO Food Additive Series No.28 Erysorbic acid and its sodium salt 1991 (accessed: Oct. 2004 , link to WHO DB)
2) Shibata et al., J. Toxicol. Soc 1985; 10: 197-208
708. Erythorbic acid and its sodium salt (WHO Food Additives Series 28)  (link to WHO DB)

Int. J. Toxicol.1999; 18(3) suppl.  (link to the Journal
)


■Abbreviation

ChemIDplus; ChemIDplus DB in TOXNET, CCRIS;Chemical Carcinogenesis Research Information System , DART; Developmental Toxicology Literature 

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