日本医薬品添加剤協会
Safety Data
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和名 ジエタノールアミン
英文名 Diethanolamine

CAS 111-42-2 (link to ChemIDplus)
別名 DEA2,2'-Iminodiethanol2,2'-DihydroxydiethylamineBis(hydroxyethyl)amine、Diolamine
EC
番号:603-071-00-1,EU分類(記号=XnR22-378-41-48/22,S2-26-36/37/39-46
収載公定書  薬添規(JPE2018) 外原規(2006) USP/NF(27/22)
用途 緩衝剤,安定(化)剤,溶解補助剤


単回投与毒性 (link to ChemIDplus)
動物種 投与経路 LD50(mg/kg体重) 文献
マウス 経口
腹腔
皮下
3,300 mg/kg
2,300 mg/kg
3,553 mg/kg
1) Knaak et al., 1997
1) HSDB,1997
1) HSDB,1997
ラット 雄
ラット 雌
経口
経口
710, 1,820 mg/kg
1,700-2,800 mg/kg
700-1,700 mg/kg
1) HSDB,1997
1) Knaak et al., 1997
1) Knaak et al., 1997
ウサギ 経皮 8,100-12,200 mg/kg 1) Knaak et al., 1997



反復投与毒性 (link to TOXLINE)
マウス
1群雌雄各10匹のB6C3F1マウスに0、630、1250、2500、5000、10000 ppmのジエタノールアミンを13週間飲水投与した。実質摂取量は0、104、178、422、807、1674 mg/kg(雄)、0、142、347、884、1154、1128 mg/kg(雌)であった。5000 ppm以上の投与動物は全て死亡した。 2500 ppm投与群では平均体重の低値が認められた。630 ppm以上の投与群では肝臓重量の増加が、2500 ppm投与群の雄動物では腎重量の増加が認められた。病理組織検査では、肝臓の細胞変性の重篤化および頻度増加が投与用量に依存して認められた。 また、計画屠殺雄の慢性腎症、および2500 ppm以上の雌雄投与群の心筋変性の頻度増加が認められた。2) (Melnick et al., 1994a)

1群雌雄各10匹のB6C3F1マウスに0、80、160、320、 630、1250 mg/kg のジエタノールアミンを95%エタノールに溶解し、5日/週に13週間経皮投与した。1250 mg/kg投与群の雄2匹および雌4匹が投与期間中に死亡した。 1250 mg/kg投与群の雄で平均体重減少が認められた。 肝臓および腎臓重量の低下が認められ、ALTおよびソルビトール脱水素酵素活性が増加した。組織学的には、肝臓の細胞変性が雄の全投与群ならびに雌160mg/kg以上の群で認められた。肝細胞壊死は雄ラットの特に320 mg/kg群以上で認められた。その他、尿細管壊死および心筋変性が1250 mg/kg投与群で認められた。2)  (Melnick et al., 1994a)

ラット
1群雌雄各10匹のF344/Nラットに雄では0、320、630、1250、2500、5000 ppm、雌では0、160、320、630、1250、2500 ppm のジエタノールアミンを13週間飲水投与した。実際の摂取量はそれぞれ、0、25、48、97、202、436 mg/kg(雄) であり、雌では0、14、32、57、124、242 mg/kgであった。5000 ppm投与群では雄2匹が投与期間中に死亡した。 雄の630 ppm以上、雌の320 ppm以上の投与群で平均体重が減少した。その他、投与群において小球性正色素性貧血、慢性腎症の悪化、尿細管上皮の鉱質沈着、脱髄病変等の所見が認められた。3) (Melnick et al., 1994b)

1群雌雄各10匹のF344/Nラットに0、16、32、63、125、250、500 mg/kg のジエタノールアミンを95%エタノールに溶解し、5日/週に13週間経皮投与した。500 mg/kg投与群の雄1匹および雌2匹が投与期間中に死亡した。 雄250 mg/kg以上および雌125 mg/kg以上の投与群で平均体重の減少が認められた。投与局所では錯角化、過角化、潰瘍、慢性炎症が認められた。 その他、投与群において小球性正色素性貧血、慢性腎症の悪化、尿細管上皮の鉱質沈着、脱髄病変等の所見が認められた。3) (Melnick et al., 1994b)

ウサギ
1群雌雄各6匹のNZWウサギにジエタノールアミンを2.0%含む毛髪染料用基本製剤を週に2回、13週間投与した。その結果、毒性学的に意味のある変化は認められなかった。6)Burnett et al., 1976)


遺伝毒性 (link to CCRIS)
試験 試験系 濃度 結果 文献
復帰突然変異 サルモネラ菌 TA98,TA100,TA1535,TA1537 代謝活性化(+)、(-) 33〜3,333μg/plate 陰性 Haworth et al. 1983 4)
ラット 雌雄 経口 >15.9mL/kg 3%サフラワー油含有ボディークリームで投与 1) (CTFA、2-23-3、1982) 1) (CTFA、2-23-3、1982)



がん原性 (link to CCRIS)
マウスに発癌性の活動の証拠があった。(Research Trianglen st., Research Triangle Park,NC.Center for Life Sciences and Toxifcology.)

Diethanolamine
及びalkanolamineは、マウスの肝癌誘発物質である。肝臓腫瘍反応についてDiethanolamineで培養した細胞をCholine定常性動的平衡を変えたか否かを判定するためにCHO細胞が、Diethanolamine(0-1000μg/ml)を含むハムスターのF-12メディアで培養した。さらに(33P)リンレーベルリン脂質中に鬱血が見られた。(LEHMAN-Mckeeman LD et al., 1999)


生殖発生毒性 (link to DART)
triac (triiodothyoroacetic acidのDiethanolamine)は、12匹の妊娠している雌マウスへの筋肉注射によって観察し、これらをコントロール、および他の3つのグループに分けた。それぞれ、濃度の異なるtriacを投与した。それらの交配子においてTriac投与の結果は、子供の心臓部に組織形態学的な影響が出ているのを観察した。組織學的な試験で検証されたものの軽い肥厚症だった。しかし、微細構造物での心筋の筋原繊維においては、乱雑を呈し、肥厚性の心筋症に似た症状だった。その他、濃度の高いグループでは、甲状腺の機能不全による心臓病の疑いがあるものと似ていました。9) (Olsen EG et al,.1977)


局所刺激性

ウサギ

皮膚

50r/Kg/24hr 中程度の炎症

皮膚

皮膚炎(炎症・潰瘍化)
炎症




その他の毒性
該当文献なし


ヒトにおける知見 (link to HSDB)
誤用TLV2r/m3(TWA0.46ppm(ACGIH:20002)1) 2) TLV3ppm13r/ml.(TWA)(ACGIH1990-1991)5)

急激に大量に吸引することによって、中枢系麻酔作用を受ける。 2)

皮膚刺激性試験;人への皮膚刺激性(掻痒感による苛立ち)を検討するために、ボランティアによる反復投与、HT-Patch試験を行った。試験物質は、以下の6種類で あった。1%苛性ソーダ、10%酢酸水、20%ナトリウムーラウリル硫酸塩(SLS)、25%-cetyl-trimethy 塩化アンモウニウム(CTAC)、99%Diethanolamine香水グレードlimonene(33%溶液)であった。4時間後、それぞれのHT Patch Testでの上腕部における浮腫・漿液の浸出などを確認したことによりなんらかの形で真皮に作用したものと考えられる。感作時間4時間を予備試験ととらえ、Patch除去時間を012448,72時間後の状況では、主として苛性ソーダ、及びSLSで陽性反応が最大、また、Limonemeではすべての投与群にて、陽性反応を示した。酢酸、CTAC, Diethanolamineでは一般に低かった。 13) (York M. , 1995)

スウェーデンのイェーラボリーの企業において、切削作業についている男性についての 調査結果である。死亡率及び発癌率が同都市内において、一般民衆と比較した場合、19501966の間の調査においては、特定の粉を挽いている556人の男性から選抜して行った。これらの中で19661978の間に使用された切削用潤滑油にTriethanolamineDiethanolammine,monoethanolaminといった、Na−No2塩及びamineが発見された者の219人で行った。これらの中で、最低10年の潜伏期間を考慮して観察した結果、19661983を通しての労働者の死亡率は、癌登録者からの死亡記録者が得られた。が、 癌と予想されたかなりの患者の多くの死亡のケースは、都市の人口利率に有意義をもたなかった。14) (Jarvholm B. et.. al. ,1990)

Diethanolamine
を直接感作させる環境下において短期的影響では目の腐蝕性を観察し、結果、目・肌の色の変化・化学薬品的火傷・長期的影響においては、肌は過敏症をきたし、皮膚炎様となった。また、喘息をも引き起こしていた.15) (anonimous)


引用文献
1)
化学物質安全管理データブック(大島 輝夫 監修)化学工業日報社(2000MSDS[化学物質安全性データシート]用語集(厚生省生活衛生局企画課監修)化学工業日報社(1995)
2) NIOSH
Registry of Toxic Effects of Chemical Substances,Aug.2000. 通産省広報、昭和51528
3) TSCATS/403942
NTIS/OTS0520483Jan.2003
4) Govt Report Announcements & Index(GRA&I),Issue 10,2001
5) Journal of Applied Toxicology,Vol.14,No.1,P11-19,25 references,1994
6) xenbiotica;27(7).1997.
7) Nature; 288(5791; 1980)
8) TSCATS/403642,NTIS/OTS0520183
9) (Lancet, 1977 Jul 30
)
10) Govt Report Announcements (GRA&I),issue 21,2001
11) MUTAT RES;101(4).1982;HEEP/83/02716
12) (Biochemical and biophysical research commuynications;262(3).1999)
13) (H.Ewake.T.Vol.14,No.9;729-734,16reference,1995)
14) (British Journal of Industrial Medicine, Vol.43, No.8, pages 563-565, 11 references, 1986)
15) Insutituto Nacional de Seguridad e Higiene en el Trabajo,Edicions y Publications correlaguna73,28027


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