日本医薬品添加剤協会
Safety Data
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和名 メチルエチルケトン
英文名 Methyl Ethyl Ketone

CAS 78-93-3 (link to ChemIDplus)
別名 ブタノン、Butanone, MEK

収載公定書  薬添規(JPE2018)
用途 溶剤,溶解補助剤,溶解剤


単回投与毒性 (link to ChemIDplus)
反復投与毒性 (link to TOXLINE)
遺伝毒性 (link to CCRIS),  (link to GENE-TOX)
がん原性
生殖発生毒性 (link to DART)
局所刺激性


その他の毒性
吸入毒性
メチルエチルケトン(MEK)は、広く用いられている工業用溶媒であり、ヒトに対して相当な曝露がみられている。MEKがげっ歯類に発生毒性を引き起こす可能性を評価する目的で、妊娠6〜15日目のSwiss(CD-1)マウスに、0、400、1000または3000 ppmのMEK蒸気を7時間/日曝露させる投与群とした。各群の内訳は、それぞれ雌約30匹とした。3000 ppm群で、投与に関連した統計的に有意な相対肝重量の増大がわずかにみられたものの、上記の濃度でのMEK曝露では、妊娠マウスに明らかな母体毒性はみられなかった。3000ppm群では、平均胎児重量の低下という形の軽度の発生毒性が認められた。対照群値からの相対的な低下は、雌雄いずれも同じであったが、この低下は雄に対してのみに統計的有意であった。MEKに曝露したマウスの中では、胎児吸収の発生数の増大も吸収を伴う同腹仔数の増大もみられなかった。いずれの単体奇形発生率の有意な増大もみられなかったが、同時に実施した対照群にも同時期の諸試験の対照にも観察されなかった数種類の奇形(口蓋裂、肋骨癒合、椎骨欠損および合指症)が、低い発生率で認められた。このほか、発達変異である胸椎のずれの発生率増大に対する有意傾向がみられた。以上をまとめると、本試験で用いられた吸入濃度では、妊娠Swiss(CD-1)マウスは、MEKの毒性作用に対して比較的低い感受性を示した。 ただし、その出産仔は、3000ppmの曝露濃度で発生毒性の有意な徴候を示した。1)(Schwetz BA, Mast TJ, Weigel RJ, Dill JA, Morrissey RE. 1991)


ヒトにおける知見 (link to HSDB)
該当文献なし


引用文献
 1) Fundam Appl Toxicol. 1991 May; 16(4): 742-8.



   



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