日本医薬品添加剤協会
Safety Data
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和名 加水ラノリン
英文名 Hydrous Lanolin

CAS 8020-84-6 (link to ChemIDplus),
別名 Hydrous Wool Fat
収載公定書 局方(JP17
)
用途 基剤,粘着剤

加水ラノリンは精製ラノリン(日局)に水を加えたものであるのために,精製ラノリンの成績を以下に記載する

単回投与毒性

動物種

投与経路

LD50

文献

ラット

経口

>16 g/kg
ラッカセイ油に40%濃度に溶解

CTFA, 1980 1)

ラット

経口

>32 g/kg
トウモロコシ油に1:1に溶解

CTFA, 1980 1)

ラット

経口

>64 mL/kg  原液

CTFA, 1980 1)

ラット

経口

>5.0 g/kg
トウモロコシ油に25%濃度に溶解

CTFA, 1980 1)

ラット

経口

>20.0 g/kg
トウモロコシ油に25%濃度に溶解

CTFA, 1980 1)


局所刺激性
ラノリン原液の皮膚刺激性をウサギ6匹でDraize, Woodard, Calvery法(J. Pharmacol. Exp. Ther. 1944; 82: 377-390)により調べた結果、刺激性インデックスはゼロで刺激性はないとみなされた。CTFA, 1980 1)

ラノリン原液の皮膚刺激性をウサギ6匹でDraize, Woodard, Calvery法により調べた結果、刺激性インデックスは0.58で軽度な刺激物とみなされた。CTFA, 1980 1)

ラノリン原液の皮膚刺激性をウサギ6匹でDraize, Woodard, Calvery法により調べた結果、刺激性インデックスは0.1で刺激性はないとみな された。CTFA, 1980 1)

ラノリン原液の皮膚刺激性をウサギ6匹でDraize, Woodard, Calvery法により調べた結果、刺激性インデックスは0.38で軽度な刺激物とみなされた。CTFA, 1980 1)

ラノリン原液の皮膚刺激性をウサギ6匹でDraize, Woodard, Calvery法により調べた結果、刺激性インデックスは0.71で軽度な刺激物とみなされた。CTFA, 1980 1)

ラノリン原液の眼粘膜刺激性をウサギ6匹でDraize法により調べた結果、刺激性は認められなかった。CTFA, 1980 1)

ラノリン原液の眼粘膜刺激性をウサギ9匹でDraize法により調べた結果、一過性で軽度な刺激性が認められた 。CTFA, 1980 1)

ラノリン原液の眼粘膜刺激性をウサギ9匹でDraize法により調べた結果、眼に傷害は認められなかった。CTFA, 1980 1)

反復投与毒性 (link to TOXLINE)


以下については該当文献なし
遺伝毒性
がん原性
生殖発生毒性
その他の毒性



ヒトにおける知見
被験者200名の皮膚にラノリン原液を週3回、合計10回 適用して誘発を行い、Draize法で感作性を調べた結果、感作性は認められなかった。CTFA, 1980 1)

被験者50名の皮膚にラノリン原液を隔日、合計10回適用して10-14日後に誘発を行い、Draize法 で感作性を調べた結果、皮膚一次刺激はみられず、感作性も認められなかった。CTFA, 1980 1)


引用文献
1) Final report on the safety assessment for acetylated lanolin alcohol and related compounds, J. Env. Path. Tox. 1980; 4: 63-92.

   

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